オクトパストラベラー2をクリアしたので評価とレビューしていこうと思います。
総合評価:90点
ストーリー | 9 |
キャラ | 9 |
音楽 | 10 |
システム | 9 |
やり込み要素 | 8 |
評価内容
スクエア・エニックスが近年力を入れているHD-2Dという分野での成功作品の1つと言える名作だと思います。
今作はシリーズ2作目になりますが、前作よりもグラフィックが良くなり、より表現が豊かになっている印象を受けました。
「じゃあ3Dでいいじゃん!」
そうじゃないんですよね。確かに3Dの方がよりリアルに、そして自由度の高い操作も可能です。
ですがHD-2Dではドット風に描かれており、どこか懐かしさも表現しつつ、ですが現代の3Dに負けず劣らずの表現力を生み出していると思います。
このHD-2Dというシステム、個人的には大好きです。最近だとドラクエ3もこのシステムでリメイクされましたね。
以降一部ネタバレを含みますのでご注意ください。
本作、主人公は8人の中から選ぶことでストーリーがスタートします。と言っても道中で仲間になっていくので最終的には全キャラのストーリーを進めていくことになります。
そしてそれぞれのキャラでストーリーは独立しているので実質8人分のストーリーを楽しむことが出来るのでボリュームもあります。また、パーティー内に特定のキャラを入れておくと違うストーリーが始まったりするので単純に8人のストーリーだけでもありません。
最終的に目指すところは違えど、その中でキャラ同士が交錯するストーリーもあります。特に探索をやりまくるとかせずにストーリーを進めても通常プレイで50時間くらいかかりました。
またクリア後のやり込み自体も豊富で、裏ボスが強いのももちろんですが、探索やクエスト要素も多く特定のクエストをクリアすることで新たな道に進むことが出来るようになったりします。
ストーリーを進める順番も自分で選択できるので、RPGとしては自由度はとても高いと思います。
是非初めてプレイされる際には旅人診断というのを公式が用意してますので試してみてください
詳細はこちら
それぞれの個性がはっきりしているので絶対に好きなキャラが見つかるはずです!
難易度
そこまで高くないと思いました。序盤から探索要素が強く、ここをしっかりやっていると逆に簡単に感じてしまうほど強化することもできました。探索ほどほど、意図的なレベル上げをしなかったらボスは苦戦する相手もいました。それでも弱点や行動パターンをある程度理解するとしっかり勝てるようなシステムです。
いわゆるターン制バトルですが、システムとしてはFF10に近いかな?という印象。(やったことない方すいませんw)
ターンの最初にコマンドをすべて入力するドラクエのようなシステムではなく、キャラのターンが来てから行動を選択します。この時に例えば行動を早くするアビリティを使って次の自分の順番を早くしたり、敵の弱点を突くことで体勢を崩す「ブレイク」状態。これを意図的に遅く発動させたり。
単純なターン制バトルよりも奥が深く感じました。
実際2週目以降は低レベルでのボス討伐も難しくなかったです。システムをある程度理解してしまえば戦闘を有利に進めることもでき、圧倒的な火力を出すこともできます。
ここらへんは是非本編を遊んで体感してほしいところですね。
個人的に好きな要素
①音楽
評価として10点満点中文句なしの10点!
というか12点くらいつけたいw
めちゃくちゃいいですね。結構いろいろなRPGやってきましたけど抜群に良いと感じました。特にボス戦のBGM。というかボス戦に入るときの演出ですね。
音楽だけではないですが、ボス戦に入るとき。食い気味にBGMがかかり始める演出すきなんですよ・・・まじでよかった。
またボス戦の最中ですね、キャラ同士の駆け引きがあるのですがその時の演出も最高!!!
声優に感謝ですほんとに。各キャラの因縁がある相手がボスのことが多いです。なのでキャラに感情移入することでボスキャラに対しての怒りや悲しみ。色々な感情を抱きながら戦闘していきます。
それを引き立てるのはBGMあってこそです。
また戦闘以外でも例えばフィールドの曲もエリアに非常にマッチしていました。壮大なBGMや、少し不思議な、謎めいた曲調のものもあればと多種多様。
音楽にこだわりがある方はBGMだけでも聞いてみてほしい。そんなレベルの完成度だと思いました。
②戦闘システム
先ほどの少し触れましたが、やはり戦闘が楽しい。
どうしてもターン制バトルだと単調になる場面というのが出来てしまうと思っていますが、本作はそんなことなかったです。それを可能にしているのが
ブレイク&ブースト
敵の弱点をつくことで体勢を崩す「ブレイク」
行動を強化して戦況を覆す「ブースト」
両方とも戦闘中は常に考えてコマンドを選ぶ必要があります。

システム的な話は省きますがこの数に注意しながら戦闘を進めていくことでより効率よくバトルを進めることが可能になります。
単純に見えて奥が深いです。
ブーストすることで武器での攻撃回数を増やす。そうすることでブレイクまで持っていく
何言ってるかわからないかもしれませんがwそこまで単純じゃないからこそやりごたえがあります。
ターン制ですが個性的なシステムはやる価値あり。
③ストーリー
結局RPGなのでここが最重要ではありますがストーリーも良かったです。
8人のキャラ全員にしっかりストーリがあるのでボリュームは申し分ありません。
ただ、それぞれの目的が明確に違うこともしばしば・・・
なのでここが人によっては微妙と思われるかもしれません。それぞれの内容が他のRPGに比べると薄いと感じてしまうかもしれません。ですが僕はそうは思いませんでした。
むしろ新鮮な印象を受けました。それぞれ違う目的で旅を共にしていますが、それゆえに違った視点からの見解や意見をキャラ同士掛け合いをするので飽きが来ないです。
またフィールドコマンドが用意されており、これはキャラによってそれぞれ異なります。
例えば盗賊の「ソローネ」というキャラのフィールドコマンドは
昼:盗む
夜:闇討ち
昼と夜でそれぞれ異なる行動をすることが出来ます。さすが盗賊、それっぽい行動しますねw
これによって特別なアイテムを獲得出来たり、住民から情報を得ることが出来ます。なのでどのキャラも活躍の場面は用意されています。どうしても最終盤ではキャラが固定してきてしまうような感じもしますが、通常プレイでは性能に大きな差も生まれにくいので満遍なく育てることが出来ると思います。
ストーリーの内容はがっつりネタバレになるので触れませんが、概要は公式で確認できますので是非見てみてください!